MERCI MONCHER

岡山県JR岡山駅前の複合施設「ICOT NICOT」内に出来た、パティスリー&ダイニングカフェのデザイン。
堂島ロールをメインに展開する株式会社モンシェールの新ブランドの展開として動き出したプロジェクトは、
今までのブランディングの一線を画す空間のあり方を徹底的に意識した。
「Museum & Laboratory」というコンセプトを軸に、まず利用者が滞在するエリアをミュージアムと捉え、提供される商品一つ一つが作品として存在し、
そこを訪れる人々が食に対して味わう以上の美しさや驚きを意識出来る環境を整えた。
フレームレスの連続するガラスのファサードから店内を見渡し、空間自体を企業ブランドという作品に見立てられればと表現した。
そこにラボラトリーとして表現した厨房はクリーンで無機質に感じられる空気感を意識し、
そこへ商品という作品が一つ一つ各々色彩を生み出しながら完成していく状況が引き立つ様に対比を強く意識した。
大きなミュージアムの中にボリュームとしてインプットされるラボラトリーを真鍮という色気のあるマテリアルで繋ぎ合わせる事で、
上質で少しだけ東京的な空気感を醸し出せればと思う。
　
A patisserie & dining café in Okayama, Japan designed by Naoya Matsumoto Design
Based on the concept of a “museum & laboratory”, we first set the area where customers stay as “museum” and created the environment so that each food there exists as an artwork, and people visiting there can experience the beauty and astonishment, not only the taste of it.
The storefront is made with frameless glass, and by seeing through that, the entire shop can be seen as a work of art which embodies the corporate brand’s concept. In there, the kitchen as a “laboratory” creates a clean, inorganic atmosphere to highlight the contrast with each food item being made there, bringing in colors.
By connecting the “laboratory” installed in the “museum” with brass, which has a sensuous air, we aimed to create a fine and a bit of Tokyo atmosphere in Okayama.