THE 9X OSAKA

大阪大川沿いに面する TEX-MEX 本場の製法を継承した、メキシカンレストランとギャラリーが併設されたデザイン。 安藤忠雄氏設計の TS ビル内、1F・B1F に位置しており、出来るだけ建物の持っている力強さと料理のポテンシャルの融合を意識した。

剥き出しの躯体に必要最小限の機能を散りばめ、その躯体に対して 15 メートルの蛍光イエローのスチールパイプを 9X の「X」の様にクロスさせる。

うなぎの寝所のような敷地で、通りよりセットバックされた全面ガラスのファサード、入口が見えない建築レイアウトという、飲食店にとっては悪条件の立地を逆手に取り、
蛍光イエローの「違和感」を意図的にアウトプットすることで、一度訪れた人々の記憶に残る物となり、その「違和感」が後に利用者にとっての当たり前になり、
このエリアの「シンボル」になればと願う。