NIPPONIA HOTEL 函館 港町































NIPPONIA HOTEL 函館 港町

函館にある、重要伝統的建築物郡保存地区内の赤レンガ倉庫をホテルにコンバージョンしたプロジェクトである。

既存レンガに上塗りされていたモルタルを全て撤去して、レンガ造の本来持っている力強さや歴史的価値を耐震対策を取りながらアウトプットし、その中にインフィル構造でホテルの機能的要素となる木造建築を新築する事で新旧の空間を融合させた。

レセプションからは新築木造建築のダイナミックなアウトラインと、
既存レンガ壁と木造天井の高さを利用した空間が食事を摂りながら体験出来る。
そして共有廊下には建物の端から端まで光のラインを演出し、光に誘われながら各客室に進む。

1階4部屋、2階5部屋、合計9部屋からなるグレートーンの濃淡で構成した客室には、
ベッドバックに北海道大雪山で採れた楢材を突き板加工し、各室全て違う貼り方でアイコニックな場所を表現した。
そして部屋のベースデザインを統一した客室には、
9部屋全て違う家具と色彩を使用する事で、リピーターのお客様に対して常に新鮮な体験をしてもらう事を意識した。

既存建物の歴史的存在感や素材の持っている力強さと正面から向き合い、
そこへ新しい形が主張しすぎず寄り添う様に空間に馴染む事で、
利用する人々にとって居心地の良いゆっくりとした時間が過ぎる場所になればと思う。
で、地元の方や遠方から来られる方々にもこの場所の歴史的家族の背景を感じてもらいながら食事を楽しんでもらえればと思う。

NIPPONIA HOTEL 函館 港町
Type / hotel
Place / 11-8 toyokawatyo hakodatecity hokkaido japan
Floor area / 765㎡
Complete / April.2021
Art direction / wasab!_shuhei sasaoka
Architecture / NOTE
Photo / takumi ohta
Lighting / NEW LIGHT POTTERY